わたし的感覚Vol.5「台風前のそわそわと恐怖のアンビバレンス」

悪いニュースを聞くだけでも人は無意識にネガティブになってしまうと聞いてから余計な情報は断とうと、2年ほどテレビのコンセントを抜いている。

それでも「今回の台風はやばい」とツイッターや友人から入ってくる情報に、これは…と覚悟して起きた日曜。

カーテンをあけると曇りではあるけど、雨もなく思っていたよりもいい天気だったので、眠い目を擦りながらカメラを持って外へ出た。台風がくると思って土曜は引きこもりすぎたので、なんとか外の空気が吸いたかったのだ。

こんなことをいうと不謹慎ではあるのだが、小さい頃から台風の前はお祭りの日のようにそわそわしてしまう。

駐車場に傘をたくさん並べて秘密基地をつくって中でホットココアを飲んだり、停電の中、小さなロウソクの灯りを頼りに家族で人生ゲームをしたのも、一種のイベントのように感じていた。

地元の山口県はATフィールドがあるのかというくらい、台風が毎回避けていくためほぼ、休校になったことがなかった。だからなのか、台風がくるといても立ってもいられず、外に飛び出し爆風の中「台風だ〜!」と騒いだりもしていた。

そんなことができたのは、今よりも自然災害への考え方が甘かったからなのか、子どもってそういうものなのか。

昔は親が守ってくれるという絶対的な安心感もあったはずだ。

今は子どもの頃に比べて、心配したりされたりする相手が色んな場所にいる。成長するにすれ、失うのが怖いものもたくさんできた。祭りのようなそわそわに加えて、大人になった今は自分の力じゃあ太刀打ちできない自然災害への恐怖もうまれている。

もしもに備えるのにこしたことはないので、みなさん無茶しないようにね。

写真:さどまち(@mck_sd

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さどまち

さどまち

1994年生まれ山口出身、台湾のハーフ
日常や感情を切り取るエッセイスト/写真家
エッセイメディア「MIMIUCHI」を運営。
会社員をやりながら撮影したりエッセイを執筆。

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